ホワイトフィールドにあるマリオットホテル、土曜の6時半、女性はサリー、男性はインドのスタンドカラーに長い上着(名前わからず)に身を包んだインド在住の外国人たちが続々と集まり始める。その数ぜんぶで360人。もちろん開始時間通りに全員集まるわけではないのだけれど。
受付を通り中に入ると、宴会場へ続く通路の吹き抜け上部を遮断して、飲み物と軽食が振舞われている。両端に設けられたミニステージでインドの民族衣装を着た2人の女性ダンサーが踊り、2人の太鼓奏者が練りあるいていた。その後、張りぼての馬にはまった人がいたり、パーティに相応しい演出。
パーティに集まった人たちの見た目は、ゴージャスの一言。大粒の石のネックレスはたいていピアスとセットでシルクやジョーゼットのサリーには金、スパンコール、石などの刺繍、額にはビンディ、腕にはもちろんじゃらじゃらのバングル。
インド人は元々派手だからどんなに派手にしてもここではOK。
むしろ派手なほうがしっくりくる。そんな印象だった。
集まった人たちはとにかく話す。見知った顔を見つけては、元気?と尋ね、夫を紹介し、世間話をしては次の知り合いを見つけ移動する。仲の良い人たちは次第にグループになっている。
私はインド人の友達と行くよね、という話だけしていたので日本人がどのくらい来るのかまったく把握していなかった。でも、私が見た限り、知り合いには会えなかった。そして、日本人らしき人も見なかった。
もしかして日本人は私たち以外ゼロ???
バンガロールに日本人は800人いて、OWC(オーバーシー・ウーマンズ・クラブ)に参加している人も多いだろうに。
もちろん、チャリティパーティという行為そのものは欧米発祥だから、日本人の宴会スタイルとはかけ離れていて馴染まないというのもある。東アジア勢で来ていたのは、多くがシンガポーリアンで、韓国人もあまり見なかった。シンガポール人は公用語が英語だから日本人・韓国人に比べ言葉の障壁が低いよね。インド人もそこそこ来ていた。
でもさ、こういうイベントで一緒に盛り上がれた方が仲良くなれる気がしない?
日本が国際化を進めるうえで、色々な課題があるというのがわかる気がした。
OWCが最も力を入れている最大のチャリティイベントに出ないということは、日本なら、忘年会に出ないということだ。それがグループの中でどういう記号を持つか、ある程度社会人経験のある人ならわかるはずだ。大したことはないけれど、付き合い悪いわね、ってな感じだろうか。
もちろん欧米人にもパーティを好まない人もいて、そういう人は来ない。あと出身国の物価によって会費が高く感じる場合もある。当然旅行中の人や都合の悪い人は来ないけど。確か会員数は1000人程度だったと思うので、1/3くらいが参加している計算になる。
インディアン・ナイトはそこそこ素敵なパーティだった。少なくとも払ったお金の価値はある。
まず料理。
待っている間にサーブされたスモークサーモンとクリームチーズのサンドがとても美味しかった。ワインはオーストラリアンワインで、これもなかなか美味。赤は軽めの飲みやすいものがセレクトされていたように思う。
そして特にこれ!なんと、寿司カウンターがあったのだ!
数種類の巻物の他にサーモンとまぐろ(赤身)のにぎり寿司がたくさん食べられた。寿司カウンターはビーフカウンターと比較しても劣らない長蛇の列だった。日本食はここインドでも確実に供給が広がっている。
ビーフカウンターのローストビーフもとてもやわらかくて美味しかった。ホテルはパンを自分のところで焼いているので出されたフォッカチャも柔らかくてぺろりと食べられた。
そして人。
今回は新しくシンガポール人と知り合いになった。次回のアジアン・コーヒー・モーニングのホストを務める方で、自宅に日本語のカラオケ設備を持っているという。また、北部に住んでいるスエーデン人や、ボストンから来ているアメリカ人で何度かイベントで一緒になっている人などなどと話した。
ボストン出身者の英語は聞きとりにくく、悔しい思いをした。NYCやボストンは語尾をはっきり発音しないリダクションが多いのだ。
今回のパーティで何人かに出欠をきいたが、アジア人は子供がいると来ない人が多い。
子供の年齢にもよるが、先のスエーデン人は4人子供がいるが出席していたし、夫婦の時間を楽しむのはやはり欧米人の方が上手いと言えそうだ。
インドではメイドが信用できる人物なら不在の世話を頼むことだって簡単にできる。日本より不便なことが多いが、労働力が安いことを上手く利用すれば、より自由な時間を作りだすことができるのだ。
出し物
チャリティ・オークション、プレゼント別に応募するくじ、インドの古典舞踊、有志のボリウッド・ダンス、ステージでみんなが出てきて踊る!(ディスコ/クラブ)、、、10:30頃ここで帰宅。
パーティは 6:30-11:30 でそのままマリオットホテルに宿泊する人もいた。普段子供の世話に疲れている奥様に、ご褒美として友達との楽しい時間とホテルの美味しい料理、そして子供を気にしないですむ旦那さまとのスイートな時間をセットにして提供してあげたら、それはとても素敵なことだと思う。
パーティの後にバーで少し飲んで、部屋にお花でも届けさせて、いつもありがとう!とか言われたら、これからも頑張ろう!と思えるよな~。
日本人ももっと欧米人と一緒にパーティを楽しめるようになったらいいんじゃないかな、と感じたチャリティ・パーティだった。私だって英語はまだまだだし、元々無口だから何話そうかいつも焦っているけれど、私はせっかくインドにいるのだから、習うより慣れろだと思う。それに、私たちは日本人だから彼ら(西洋人)と同じように振舞う必要もない。自分なりに楽しめればそれでいいんじゃないかな。
そして、最後のダンスをみんなと踊って楽しめたとき、ディスコ時代に貸切パーティで遊んだ経験でさえも今の自分に役に立っているんだ!となんだか感激。スティーブ・ジョブズのConnecting dots(点と点を繋ぐ)という話を思い出す。人生、無駄なことはないね。そして、もし来年もインドにいたら、来年も出席します!
だから、これを読んで興味を持った日本人の方々、来年9月、ぜひ参加してくださいね!
↓応援よろしくです~。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントはこちら