2014年5月14日水曜日

終わりを告げたインド生活

久々の更新でいきなりですが、このブログも終わりのご連絡です。
夫の仕事が延長されないことに決まり、わずか1年半でわたしのインド生活は終わりを告げました。

1年半、あっという間でした。
誰もが言うように、慣れることに最初の1年かかると言われ、慣れた後も、メイドにお金を盗まれたり、運転手にお金をせびられたりして、好きになれない人もいるインド生活。

私は、元々トロいせいか、それが悠久の時が流れるインドに合っていたのか、3か月くらいで慣れてそこそこ生活をエンジョイできていました。これはすごくラッキーなことだったと思います。運転手やメイドにも恵まれました。二人とも人柄が良かった。

日本に戻ってくると、家は驚くほどコンパクトで家事は快適です。食洗器が家に付いているし、洗濯機までキッチンからバルコニーに出る必要もありません。アイロンをかけない化繊の服も着ていて苦にならない涼しい気候ですし。

帰国後は、狂ったように毎日料理しています。納豆や豆腐など毎日さっぱりした食事で嬉しい。生のレタスやトマト、インドでは手に入らない絹さやや三つ葉を食べたり、やはり手に入らない蓮根やたけのこの入った筑前煮を作ったり。このブームはまだ少し続きそうです。

それでも、家でチャイを飲む習慣はインドのまま継続しています。
あのリビングからの壮大な眺めが懐かしい。
そして、虫を一度も家の中で見ないのは、かえって不自然なのかと感じたリもしています。

インドから送った段ボールは24個。
家に入るよう自宅の不用品を選んでは捨てる毎日です。

インドを出るときの話を少し書いておきます。
私が家は日系企業の方たちと異なり、シンガポールのリロケーション企業に依頼されたインド企業の梱包だったので、シャンプー、石鹸、美容用品、薬類、乾物を含めた食品は一切持ち帰ることができませんでした。バッテリーは時計の電池も含めて入れられませんでした。来たときは半分の個数だったのに、帰るときは限度容積ぎりぎりの荷物で、我ながらよく買ったものだと実感しました。また、アクセサリーなどは手荷物で持ち帰りました。

不用品はムービングセールを行いました。OWCのヤフー・グループに広告を出しましたが、家のチェックに来た不動産会社の女性がけっこう購入してくれたので、手広く声をかけた方がいいと思います。日本人は売るという習慣はあまりないですが、アメリカだと普通です。日本食はウケがいいので日本人以外でも欲しいという人はいます。

特に海外で有名だったり、友達が食べて評判良かったのは、

  • キューピーマヨネーズ
  • とんかつソース
  • 寿司の材料や道具
  • しょうゆ
  • みそ
  • ゴマドレッシング
使い方をちゃんと説明してあげると喜びます。
インド人にあげるときは、ベジかノンベジかを見極めましょう。

ちなみに変圧器はアメリカ人か日本人しか必要ないそうです。
これは日本人の方を紹介してもらい引き取り手が見つかりました。(ブログの読者の方でした。)その節はお世話になりました~!そして他の品々を買ってくれた方々、本当にありがとう。お世話になりました。この場を借りて再度お礼を申し上げます。


荷物を搬出した後は、シェラトンホテルで過ごしました。お約束のプールにも入り、本当はエステなどもしたかったのですが、「質素倹約」が家訓の我が家。物価の高い日本に帰るということで無駄遣い厳禁でした。

でも、お友達とスタバに行ったり、最後に色々物をあげたら、メイドが家に来てくれというので、もう一度メイドの家にお茶しに行き、運転手の通訳で世間話をしたりしました。

3軒の家を掛け持ちしている彼女。間もなく新しい家に引越しするそう。頑張ってより豊かな生活を目指す。そういう姿は自分の親たちの若いころを彷彿とさせます。団塊世代ね!

それにしても、運転手の次の仕事が最後まで見つからなかったのが気がかりです。OWCに広告を出し、行きつけのカフェにちらしを貼ってもらい、もう日にちも無かったので、OLXに無料の広告を出してあげるところまでで時間切れでした。でも、その広告をドライバー仲間が見たのか運転手から「そこまでしてくれてありがとう。」と言われました。私が、「私も日本に帰ったら仕事を探すんだよ。」と彼に言うと、「私の仕事がすぐに見つかるよう祈る。」と言ってくれました。

今頃、みんな、どうしているかなぁ。

私は、ジョギングを再開して一日おきに走っています。体重は赴任前に日本にいたときから1キロくらい増えたけど、これは筋肉のせいだと自分に甘い解釈しています。脂肪より筋肉の方が重いですから。

インドから送った荷物が来るのでそれを片付けながら就職活動して、2か月くらいで新たな社会人生活をスタートできたらいいなと考えております。希望ですが、どうなることやら。

長い夏休みが終わってしまったような気持ち。
そう、インド生活は私の人生の夏休みでした。
終わってしまえば、束の間の。

そして、またいつか、海外に行ってみたいと、果敢にも思っています。
一つのことの終わりは、新しい始まりのはずだから。

これまでブログを読んでくださった方、本当にありがとうございました。
また荷物が届いたタイミングにでも記事を書くかもしれませんが、これでひと区切りにいたします。


↓終わってしまえば楽しい思い出ばかり。○ンコだらけの歩道も懐かしい?!インド、万歳!バンガロール、大好き!
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2014年4月15日火曜日

女の友情

私は友達がそれほど多くない。
でも、今回、バンガロールで知り合ったグループには特別に感じるものがある。

それは、並はずれてエネルギッシュな女性に出会ったからである。
彼女のテンションの高さは目を見張るものがあり、一度話しだしたら誰も彼女を止めることはできない。彼女の服のサイズはXL。そしてたぶんハートもXLだと思う。

今日彼女と2人の娘が私のアパートに来た。
とても素敵な手作りのプレゼントを持ってきてくれた。それは手作りのしおりとサンキューレターだ。小さいうちから子供にクリエイティブなことをさせるのはとても良いことだ。私は彼女の子育ての仕方に非常に好感を持っている。

折り紙を見せてほしい柄を選ばせたけれど、それよりも箸の持ち方に興味を示したので割り箸を持ち帰ることになったのが興味深かった。

友人は私にプレゼントを用意してくれていた。混合色パールのネックレスと七宝焼きのようなイヤリングだ。イミテーションパールは日本人の服に合うような淡い色合い。ピアスホールが無い私にクリップのイヤリングという心遣いも忘れない。インドではクリップのイヤリングは見たことがない。どうやって手に入れたのだろう。おまけに、お金を払わなくてもいいから残りの日にいつでも英会話教室においでと言うのだからたまらない。私はお願いだからお金を取ってくれと懇願した。

彼女は自分の英会話スクールを設立し自らも講師として教える小さい規模ながらも経営者だ。MBAを持っている彼女はスピーチがとても上手い。トーストマスターというスピーチのクラブに属し、コンテストに勝ち残ったりしている。もう一人の友達は祖国イタリアで弁護士として働いた経歴を持つ結構ハイレベルな仲間たちである。自分を振り返るともう少し頑張らなきゃいけないな、と思う。

イタリア人の友達は私がチョコレート好きというのを覚えていてくれて、チョコを買ってきてくれた。手描きの手紙が添えてあり、とても嬉しい気持ちになった。私たちはシンガポールで会うのもいいんじゃないの?と話したりした。そういうのもとてもワクワクする。

夫がいても家族がいても個別の友人を持ち独自に行動する。
私たちはそういう価値観の持ち主だ。一人の時間を大切にし肩書きの無い女を生きる。
どうかこの友情が続きますように!

↓素敵な友達に遭えたインド生活に感謝。応援よろしくです。
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2014年4月13日日曜日

Kris のオーダーバッグ

バンガロールマダムの間で評判の Kris のバッグ。
インドでは珍しい本革を使ったバッグで日本にもあるような洒落たデザインもあるのが特徴です。

Kris が友達の家に来ることになり、ゴールドのカジュアルバッグを購入しました。
裏面にハンドブロックプリントが押してあるのが特徴です。

そして、そのとき友人が購入した黒い革のバッグと同じものを注文して作ってもらいました。
荷物の多い私にも重宝な A4 サイズも入るもの。
日本に帰ったら通勤に使おうと考えています。
シンプルな作り、裏地が無く、中身がないとへロっとしてしまいますが、そこは御愛嬌。

アパートにバッグを届けてもらったのですが、現金を用意しておくのを忘れて、後日工房までお金を届けに行きました。
(上が工房の写真。棚いっぱいにバッグが置いてありました。)


でも結局、そこで色々な革を見て、もう一つオーダーしちゃったのですけど。笑)
工房はとても遠くわかりにくいので南部に住んでいない限り行くのはおすすめしませんが、加工前の革を見たり、色々な種類のバッグを一度に見れたのは良かったです。

Kris Designs
Phone: 9900904041

↓手作りのぬくもりのある素敵なバッグ。おすすめです。
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2014年4月8日火曜日

スラム見学

ボランティアしている学校の子供たちの住んでいる地区を見学に行ってきました。

子供と手をつないで歩いて、彼女の小さな手が自分の子供だったらいいのにと思いつつ歩いて、エリアの少し手前でお別れしました。

平日の昼間だというのに、成人男性が多く道端にたむろしています。中にはカード遊びに興じる人達もいました。

先生が二人ついてくれたので、生徒のお家を見せてもらいました。以前見学したメイドの家よりひどい印象でした。片付いていないという点でも。

どんな状況だったかというと、4人の子供と両親の6人がワンルームに生活していました。天井からは裸電球のみ。屋根はトタンでした。トイレは共同。薄暗い家の中は棚に無造作に突っ込まれた古びた衣類や棚には古びたプラスチックのリサイクルした容器が置かれていました。この家のだんなさんは病気で余命わずかなのだそう。

キッチンはワンルームの一角にガスストーブ(ボンベの上にコンロが乗ったようなかたち)のみ。その隣は四角い仕切りのある水場でそこが流しにもシャワーにもなるのです。プライバシーはありません。

外見も簡素ですが、中の作りもとても粗末でした。電化製品もなく、最近かなり普及してきているテレビも無く、室内には汗臭い臭いが漂っていました。床に敷かれたマットも決して衛生的ではありませんでした。

↓自分が先進国に生まれたことはとても恵まれたことだと感じずにはいられません。そして、こういった人たちの生活が少しでも良くなるように支援していきたいと思いました。
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2014年4月4日金曜日

メイドの言葉

今日メイドの友人が自宅に届け物をしに来ました。
そこで少し話したときに、私のメイドは私のことを好きなのだと言われました。
へー、そうなんだ。
私のお金が好きなのかもしれないけど、なんだか嬉しいなぁ。

そういえば、彼女の口癖は、「マダム、スゥパーブ(superb、最高!)」
どんな時に言っていたかというと、、、

遅くに仕事をしてアパートからの夜景をみたとき、
手伝っている学校でもらった子供たちの手作り Thank you カードを見たとき、
趣味で描いた絵を見せたとき、
きゅうりの縞目剥きを披露したとき
などなど。

新しい服を買ってみせたときなども言っていたかも。

インド人には珍しく、笑顔の絶えない真面目な彼女。
私はなるべく Thank you を言うように心がけて接してきたけど、その気持ちが伝わっていたのでしょうか。インドを離れて彼女に会えなくなるのはさみしいことです。

日本に帰って自宅に一人で居たら、彼女の「マダム、スゥパーブ!」を懐かしく思いだすに違いありません。

→スゥパーブに毎日を過ごしたい。応援よろしくです!
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