2013年10月23日水曜日

世界遺産、アジャンタへ。インド女性にキレる。

ムンバイの350km東の都市、アウランガーバードに旅行に行き、3日目はそこから104km離れた石窟遺跡のあるアジャンタに行ってきました。
>前日のエローラの様子はこちら

8時にホテルを出て、車とバスで3時間弱。往復で5時間半。見学とランチで3時間。夕方4時半くらいにホテルに到着という日程でした。

田舎道の途中に所々現れる町はどこもダサラ祭りの準備でオレンジ色の花が山と積み上げてあったり、編んだ花が吊るしてあったりします。
オートバイやリクシャや自動車を洗い、花の飾りを付けるのだそう。洗車場には朝からたくさんの車が並んで順番を待っていました。










途中、トイレ休憩に寄った場所では、昔ながらの形式で紙なし扉も閉まらない状態で、扉に書いてあるG(男性用)、L(女性用)をみんな無視して使っていました。

道の途中で、犬の死骸を見ると、運転手がこんなジョークを言いまいした。フランス人は、ウーララーと言い、アメリカ人はオーマイゴッドと言い、インド人はノープロブレムと言う。インド人は問題があるときでもノープロブレムと言うんだ、と言っていました。確かにそんな気がします。

アジャンタの手前では、人生初、路肩で真っ逆さまにひっくり返ったトラックを見ました。


運転手のおじさんはとても良い人で、土産物を売りつけようとする人がいるが、高い割に質が悪いから買う必要はないとか、色々アドバイスしてくれました。しかも、日本語が少し話せるんです!

アジャンタは世界遺産に登録された場所、仏教のルーツを探る遺跡があり、エローラとともに超高級ツアーであるデカン・オデッセイのルートにもなっています。そのためか、ツアーの準備がよく整えられていて、日本語の案内小冊子をホテル内の旅行会社からもらうことができました。


車で入れる場所に到着した後で、土産物屋街をすり抜けバスに乗りました。アジャンタに着くと日曜のせいか最初からかなり混んでいました。

敷地内に入ってから寺院のある場所までは坂を登るのですが足腰の弱い人向けに籠のサービスがあります。(左写真)

そして、寺院によってはいちいち靴を脱がないといけません。その時点で少しいらついていたのですが、後ろのインド人女性が押すので、思わず、もう少し距離をあけてくれと言ってしまいました。
インド人、文句をつけられたプライドが許さないのか、ごちゃごちゃ言ってきて、思わずこちらも言い返してしまいまいした。私は外国人だから、距離を保ってください。

そしたら、私が彼女に言ったことを、その人ものすごい大声で繰り返しました。並んでいる全員にガン見され、、。だから何?ただ繰り返しているだけじゃないか、と内心思いつつ。オーディエンスがいるので、1度だけではありません。3度ぶつかりました!と主張してみました。

インド人の外国人の距離感を理解しない態度は何とかしてほしい、、、。今度、外国人がインド人に違和感を感じる10の理由、というタイトルで英語で記事でも書いてみようかしらん。

ゲートの人が気を遣ったのか、私の後で入場者を一旦区切っていました。
そして、帰りのバスでも、小競り合いがありました。なんとバスのチケットは乗車口で売るのです!三方向から人が殺到し、とてもまともな状態じゃありません。やっと夫が券を買い乗ろうとすると入口前に女性がいるので脇をすり抜けようとしたら、彼女が邪魔をしようとします。一緒だから。と言うと、今どこうとしたの、、、だって。本当ですか?

実際に行ってみたアジャンタの窟院群はUの字型の崖に彫られた、見晴らしが良く滝音が聞こえる風光明媚な場所でした。
私たちは1日かけてゆっくり見ることができ満足でした。





ここは特に壁画が有名で、中国や日本の古代仏教絵画の源流と言われるものだそうです。第1窟の蓮華手菩薩をうっすらですが写真に収めることができたのでご覧ください。とても優美です。私たちは持参するのを忘れましたが、懐中電灯があると便利です。また、着脱しやすい履物で履物を入れる袋を持参するといいでしょう。














仏陀の死後100年が経ち、仏教が崇拝する対象を必要とするようになり、ストゥーパから、仏陀像の施されたストゥーパに変化していく様子がこの窟院を巡るとわかります。ストゥーパ上部の三重構造は、日本では、後に三重塔などに変化していくのだそうです。写真左は初期のストゥーパ。

















仏像などの装飾が施されるようになってきたストゥーパ。

26窟の涅槃像はインド最大で見ごたえがあるので、26窟まで見ることをおすすめします。(写真左)


















ほぼ全ての石窟寺院を見てから、下に降りてレストランで食事をしました。
ターリーを注文するのが早く食べられるコツです。味は、可もなく不可もなく。

私たちは行きませんでしたが、U字型の中央に位置する見晴らし台に登ると遺跡が一望でき素晴らしいと思います。発見したイギリス人の気持ちがわかったかもしれません。

仏教徒には親しみやすい世界遺産のアジャンタ。おすすめです。

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4 件のコメント:

  1. ひょっとしたらですが「私は外国人だから、距離を保ってください」が、福田康夫元首相の「あなたたちとは違うんです!」みたいに響いたということは? それでその女性も「この人こんなこといってるよ!」と周りに聞こえるように復唱したのかもしれません。単に「Don't push, it's a bad manner」の方が伝わったかも。当日現場の雰囲気が分からないのに勝手なことをいってすいませんが。

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  2. ddplus さん、こんにちは。そうですかね~。ちょっとしたニュアンスの違いで不愉快な思いをさせてしまったのかもしれません。次回は「Don't push, it's a bad manner」を使ってみます。
    他の方にきいたのですが、大きな声で相手の言っていることを繰り返すのはインド人には多いみたいです。意図的に相手を怒らせる気はないので不愉快にならない伝え方を見つけたいです。

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  3. 初めまして。確かにパーソナルスペースがかなり違うので、後ろにぴたっとくっつかれるのは気になって、人によっては気持ちいいものではないですね。私はぶつかられたりすると、気を付けてくださいという意図で「Excuse me.」と言っています。あとは、わざと荷物で押したり、足を前後に広げてブロックしたり(笑)

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    1. 匿名さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      Excuse me. というのも自然でいいですね。
      私もスーパーなどで肘ブロックなどしますよ。笑)
      日本人の方は不愉快に思われている方が多いのだなぁと思います。

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